板前修行と聞くと、寝食を忘れて技術に打ち込む過酷な世界をイメージする人も多いかもしれません。そこまでではなくとも、厳しい環境を想像する人が多いでしょう。しかし、創業130余年の歴史を持つ「築地寿司清」は、その常識を覆そうとしています。「職人を育てるためには、まずその人の生活と心を守らなければならない」。時代に合わせて進化し続ける、寿司清流の「人を大切にする仕組み」の真髄に迫ります。
【株式会社寿司清】
明治22年、日本橋魚河岸で産声を上げた築地寿司清。私たちは江戸前寿司の伝統技術を守りながら、都内を中心に直営店を展開 してきました。寿司清の価値は、カウンターに立つ「板前」そのものです。お客様に満足していただくためには、板前自身が誇り を持ち、長く健康に働き続けられる環境が不可欠である。その信念のもと、さまざまな労働環境の整備に取り組んでいます。
「板前は人である」。先代から受け継ぐ、人材育成の核
「板前は人である」。これは先代から受け継がれている、私たちの根底にある考え方です。 お店の活気や元気、そしてお客様を呼び込む力。そのすべては「人」から生まれます。だからこそ、特に次世代を担う若手の職人を育てることは、会社の核と言っても過言ではありません。
かつての飲食業界は、働く環境が不透明な部分も多かったかもしれません。しかし、私たちは「技能のない人を無理にカウンターに立たせない」という厳しさを守る一方で、技術習得に100%集中できるよう、私生活の不安を取り除くことに本気で取り組んでいます。心身の安定があって初めて、お客様を感動させる「一貫」が握れる。そう信じているからです。
現場の“声”から生まれた、物価高に負けない生活支援
福利厚生を整えるきっかけは、実は現場との面談でした。「福利厚生をもっと充実させてほしい」という切実な声を受け、私たちが導入したのが「ベネフィット・ステーション」です。 物価高が続く今、給与だけでなく、いかにお金をかけずに生活を豊かにできるか。サブスクの動画サービスが無料で楽しめたり、映画やスポーツ施設が割引になったり、さらにはeラーニングで自己啓発ができたり。これらはすべて、従業員のウェルビーイングを考えてのことです。
また、独身寮も完備しており、更に住みやすい環境にするために、実際の声を聞きながら要望を取り入れています。
東急ハーヴェストクラブの保養施設も、「休日にはしっかりリフレッシュしてほしい」という想いから利用を推奨しています。
営業部×人事部の連携。「誰一人として見捨てない」サポート体制
私たちの強みは、制度という箱だけでなく、その「運用」にあります。
人事部と営業部が密に連絡を取り合い、若手一人ひとりの技能がどこまで進んでいるか、悩みはないかを逐一共有しています。毎週の会議では、特定の店舗で立ち止まっている子がいないか必ずチェックし、「彼には今こういう指導が必要だ」と具体的に話し合います。
もし誰かが病気になれば、人事が寮まで差し入れを届けに行き、営業部はすぐに店舗の応援体制を整える。店長だけに負担を強いるのではなく、会社全体で一人の若手を見守る。この「誰かが必ず見てくれている」という安心感が、離職率を下げ、若手が前を向く力になっていると感じています。
130年続く「寿司清」を、あなたの人生の舞台に
「板前の世界はプライベートがなさそう」という不安を抱えているなら、まずは私たちの門を叩いてみてください。
22時過ぎには退勤し、寮に戻って自分の時間を過ごす。そんな当たり前の生活を守りながら、一方で本物の技術を3年で身につける。この両立ができるのが寿司清です。
実際に、寮に住んでいる若手からは「将来のためにしっかり貯金ができている」という声も聞いています。生活が安定し、仲間がいて、尊敬できる先輩がいる。そんな場所であれば、技術は自ずとついてきます。あなたの挑戦を、私たちは全力で支える準備ができています。
学生の皆さんへ
私たちは、あなたを単なる「労働力」ではなく、共に伝統を繋ぐ「大切な家族」のように考えています。
最初の一歩は勇気がいるかもしれません。でも、ここにはあなたの成長を待ち望み、支える仲間が必ずいます。安心して飛び込んできてください。あなたの「やってみたい」という気持ちが、お客様を笑顔にする一生モノの技術へと変わる日まで、私たちはどこまでも伴走し続けます。
