「天ぷら圓堂(えんどう)」は、京都の花街・祇園に本店の屋形を構える天ぷら専門店です。数寄屋造りの上品な趣を感じる店構えと親しみのある接客で、日々多くのお客様をお迎えしています。今回は「天ぷら圓堂」について、遠藤社長のトップメッセージをお届けします。
「天ぷら圓堂」のはじまり――老舗のお茶屋からの転身
天ぷら圓堂は、明治18年創業のお茶屋をルーツに持つ天ぷら専門店です。5代目の私が後を継ぐ際に商売替えをし「天ぷら圓堂」として新出発しました。30歳でサラリーマンから一転、料理の道へと進んだ私が考えたのは、老舗の格式を受け継いだ高級志向の専門店。寿司やステーキ割烹などの選択肢がある中、幼い頃から親しんできた天ぷらで勝負することを決めました。
天ぷらの多様性と可能性
天ぷらは、日本料理の中でも特に多様性を持つ食材です。家庭の天ぷらから定食、高級カウンター天ぷらまでさまざまなスタイルがあり、広い可能性を秘めています。かつて京都で「天ぷら」は、懐石料理の一部として提供される料理でした。天ぷら専門店は数えるほどしかなく、私は「この伝統ある料理を深く掘り下げることで、新しい価値を生み出せるのではないか?」と考えたのです。江戸前の粋な天ぷら文化に、祇園花街の格式高い空間と丁寧な接客を融合させた、新しい天ぷら専門店を目指そうと思いました。
プラスアルファで勝負する
天ぷら圓堂では野菜や魚などの食材、塩・油に至るまで厳選した最高級品を使用し、調理法やメニューの考案にも刷新を重ねています。美味しい料理を提供するのは当然のこととして、お客様が圓堂を選んでくださるのは、私どもの店に「美味しさプラスアルファの価値」があるからだと思っています。屋形、空間、しつらえ、接客などあらゆる場面において、祇園のお茶屋としての厳しい目利きがあることは私たちの強みとするところ。そしてその根底にあるのは、徹底したお客様志向の考え方です。老舗や専門店の名に驕ることなく、常に自戒の念を持ちながら日々精進を続けています。
メッセージ
私は専門学生のみなさんより約十年遅れて料理の道に入りました。開業してからの30代前半は、カウンターでの調理や接客のプレッシャーに押しつぶされそうになることもありましたが、そのたびに「もっと段取りを良くしよう」「料理の技術を高めよう」と自らを鼓舞し、前へ進んできました。
これからの時代は料理の仕事においても「専門性」を持つことが求められます。圓堂では、一流の天ぷら技術を学びながら自分だけの「プラスアルファ」を磨けるよう、ソムリエなどの資格取得や学びに関する費用補助など、広いスキルを磨くための環境を整えています。入社される方々がより良い人生を歩めるよう、会社もみなさんの成長をしっかりサポートしていきます。共に未来へ向かって歩めることを楽しみにしています。
