
株式会社アカシエ
カブシキガイシャアカシエ
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私が子供の頃、ケーキは誕生日とクリスマスにしか食べられない「ハレの日のご馳走」でした。そんな私にとって、パティスリーは非日常の空間であり、そこで働くパティシエは、誰かに幸せと笑顔を届ける素晴らしい仕事として、心を奪われたのです。 夢中でお菓子と向き合い続け、気が付けば35年。以前のようなパティシエブームも終わり、ただ美味しいだけでは通用しなくなりました。お客様の選択肢は無数にあり、マーケティング力もマネジメント力も求められる時代です。そう簡単な世界ではありません。 それでも、お菓子を作るという仕事を選ぶ人に悪い人はいない。私はそう信じています。誠実にお菓子と向き合い、純粋に誰かを喜ばせたいと思う気持ちさえあれば、きっと道は拓ける。 この店も、もうすぐ20年。大きな夢を持って入ってきた若者が、苦労しながら成長する姿を見られることは、かけがえのない喜びです。 やりたいと思ったなら、SNSの誰かの体験談に左右されず、自分の目で見て、自分の可能性を信じて飛び込んできてほしい。自分がこれからどんな人間になれるのか、どう輝いていけるのか。そのワクワクを、ここで一緒に感じていけたら嬉しいです。
代表取締役 興野 燈
「美味しい」は、単なる味覚の数値ではありません。一人で暗い部屋で食べるバゲットより、焼きたてを笑顔で手渡されるパリのカフェのバゲットの方が美味しい。同じものなのに、です。どんな場所で、どんな人が、どんな想いで、どう届けるか。その全部をひっくるめて「美味しい」になる。だからこそ、技術よりも「人間力」を大事にしています。農家さんがイチゴを育ててくれる、その当たり前ではないことに「ありがとうございます」と言える。作り手の想いを売り手が受け取り、お客様へ届ける。そんな想いの循環を大切に積み重ねています。
アカシエは創業から、もうすぐ20年を迎えます。これまで築いてきた礎を大切にしながらも、ケーキ屋という枠にとらわれず、新しい形にも挑戦していきたい。セカンドブランド、サードブランドとして、私たちにしかできない「美味しい」を届ける場を、もっと広げていけたらと考えています。 最近の若いスタッフは、自分の意見をしっかり言ってくれるようになりました。その気づきや発想をちゃんと拾い、若手が店長や開発者として活躍できる場をつくっていく。そうやって共にワクワクしながら、まだ見ぬ景色を描いていけたら嬉しいです。